あたしの左手は完全に
ちーくんに奪われていた



「付き合うことになりました!」


「えーーーーっちーくんやったじゃぁん」
愛奈が嬉しそうに
飛び跳ねた



「どうしてちーくんのこと好きなこといってくれなかったの?」


ちーくんは好きじゃない
けど付き合ったら好きになるかもという気持ちだけで
付き合ってる


「桃奈が俺のこと好きになってもらうために付き合うんだ!」


「えっそうなんだ!?」


コクンとうなずいた