片恋~君に恋したあたし~

月光であたしの涙のあとがあらわになった


「あ・・・」


「・・・何」

「なんでもない」
彼は知っていながらも知らないフリをして
一歩踏み始めた


「俺帰るな。」


「あ・・・うん」
少し寂しい気持ちを隠してあたしはうなずいた


「あ!片平喉かわいてね?」

確かに
そのまま家でてきちゃったし


「かわいた!!かわいてる!」


ははっとかっこいい笑顔を見せて
かばんから飲み物をとりだした


「ほら。買ったんだけど飲んでなくてさ!苺牛乳」

差し出された苺牛乳