しかし……… フッ ルナが、笑った。 それは遠くに刺さったままの氷剣の様な…… いや、それ以上に冷たい笑みだった。 「………!」 ミルがルナの傍から飛び退いた瞬間、 グサグサグサッ ミルのいた場所には氷の刃が複数突き刺さっていた。 もしミルがそこにいたままだったら今頃どうなっていただろう。 ワインは自分の固く握った拳に気づいて苦笑した。