「……いくよ………?」 ビクッ ミルの発した言葉に我にかえる。 いつの間にか全身にびっしょりと冷や汗をかいていたことに気づくと、ルナは自分を嘲笑うような笑みをうかべた。 ルナの体を恐怖が支配がしていた。 本能が戦ってはいけないと警告している。 だがしかし─── 恐怖以上に久しぶりに自分より強い相手と戦えることの期待の方が勝っていた。