もうこんな時間だ。 すでに酔いしれている人たちが、あちこちに窺える。 ……うわ、絡まれてるよ悟くんたち。 カウンターを挟んで、女性たちにお酒を進められていた。 キャッキャッと騒ぎながら、悟くんたちに触れている姿をジッと見つめた。 ……恋する女、か。 なんて思った。 だって少なからず見ていても分かる。 ここに来ている女性たちのほとんどが、彼らに恋しているんだろう。 まぁ、あの容姿だからなぁ。