「まぁまぁ。とりあえずこれ飲みながら座ってて、ゆかり」
「ちょっと仕事してくるなー?」
『うん……』
ため息をつきながらカウンターの一番端の椅子に座る。
悟くんが出してくれたグランベリーを飲みながらチラリと周りを見渡せば、
すでに接客にうつる悟くんたちの姿が見えた。
やっぱり夜のお店は忙しそうだ。
『……』
彼らは、すごい、
基本お店の管理をする悟くんに、
常に笑顔を振りまきお客を楽しませることの出来る真咲くん。
……認めたくないけど、若くしてお店を持つ香と接客に関してはプロ並み以上の玲。
それにプラスして、お互い誰にも引けを取らない容姿。
