白亜の記憶



それって、あたし個人を否定してるわけじゃない。


「前の守り人を、亡くしたから?」

ニナはまた、黙った。

「守り人のことなんかいちいち気にしてたらダメだよ」

「もう、寝てなさい」

つんと、額を押されて、白亜はベットに逆戻りした。

「大人しくしてたら」

ニナがそっとそばに来る。

「少しだけ、手伝ってやる」

言って、そばに座り、白亜の額に手を乗せた。