白亜の記憶

「普通はね」

さっきは、傷のことを忘れてたから、つい、痛みに声を上げてしまったけれど、もう、そんなに痛んでもいない。

白亜は身体を起こした。

必然的に、二ナの至近距離にいることになる。

二ナの身体からヒンヤリとした冷気が漂ってくる。

あれ?

風呂・・・じゃない?

なにやってたんだろ。