「白亜!?」

頭を持ち上げられる感覚に、目を開ける。

二ナが目の前にいる。

完全に冷静さを失った顔。

その二ナの膝の上で、頭を炊き抱えられている。

「歌・・・わなきゃ」

「黙ってろ。誰か、白亜を、白亜を!!」

そこから、声を失った。

そうだ。

前に、守り人を亡くしてるんだ。

よほど嫌な思いをしたんだろう。

白亜は微笑んだ。

「大丈夫。あたしはこのくらいでは、死なない」