「16で、やっと『守り人』になった人がいるって言うから、どんな人かと思ったら」

あきらかに、見下した態度。

性格までも、変わったようだ。

「何で、白亜がニナ様なんて。ニナ様が嫌がるのも無理ないわ。無理ないけど」

ツカツカと、杏里は白亜に近づいて詰め寄り、

「任務は任務だから。認められないなら、影からお守りしなさい。アナタのくだらない命に代えても」

くだらない、命、か。

怒る気にも、ならない。
本当に、そうなのかもしれない。