『守り人』の役を終え、『守り人』たちの管理をする役についた者の目印だ。

いわば、出世した者だ。

彼女は白亜の上の位にいる訳だ。

その彼女は、面白そうに目を細めた。

「覚えてる?白亜。あたしは、杏里(アンリ)」

白亜はハッとする。

杏里は、村でも優秀で、12で性別を持って、さっさと任務についていた子だ。

白亜よりも年下。

『守り人』は初めて主人になった人間の、好みの姿に変化する。

だから、杏里はもとの姿とはまるっきり違っている。