詩織の新しい旅立ちは応援したい…… しかし、ようやく少し親密になれそうだと思った矢先にアメリカ留学とは…… 「詩織さん…頑張って下さい。」 少し寂しかったのは事実だが、それでも耕太は優しく微笑んでそう言った。 詩織は、そんな耕太に真剣な眼差しで向き合った。 そして瞳をゆっくりと閉じ、背伸びをした。 わずかに風が吹き、中庭の木の葉が揺れる音がして…… 耕太の唇に、詩織の柔らかいそれが優しく触れた。 .