「蓮のこと、色々と知りたいんです。本人に聞いても教えてくれないと思うので...」
「そういうことでしたか...てっきり蓮様とケンカしたと思いました」
ニコッと笑う川嶋さんはとても20歳とは思えない表情だ
「とりあえず...座ってください」
「いえ、俺は立ってるのが好きなので」
変な人...
あたしはベッドに腰をおろした
「蓮様は...とても男らしかったですね」
見りゃ分かりますよ...
キレてますよね、常に...
「蓮様が中学生だった時も、周りには女の子ばかりで...蓮様を本気にさせたのは玲華様が初めてですよ」
「中学で誰とも付き合わなかったんですか?蓮は...」
「はい。蓮様はあぁ見えて、一途らしいですから...やはり大雅様とそっくりでしたね」
そうなんだ...
あんな感じでも蓮、一途なんだ...
「ですから玲華様はきっとお幸せになれるでしょう。蓮様は玲華様が本気でお好きですから」
「そんな...」
照れるって...
クスッと笑われた...
「あ、川嶋さんってなんでここに来たんですか?」
「俺ですか?拾われたんです、お父様に」
拾われた?
仔犬のような感じで?

