「玲華ちゃんは、それでいい?」


「もちろんです。あたしは、今もきっと大雅を愛してます。だけど、心の何処かに必ず蓮が居て、あたしを助けてくれます。自分勝手だとは分かってます。だけど...蓮と新しい今を一緒に生きたいと素直に思えます」


大雅、見てる?


あたし、変われたよ


蓮のこと、本当に想えるよ


「玲華ちゃん、相変わらず変わってないのね」


大雅のお母さんは、嬉しそうに微笑んだ


「蓮、いい人見つけたね」


「だろ。俺の自慢の女」


あたしを抱き寄せて嬉しそうに笑う


大雅のお母さんの隣に座ってるお父様も嬉しそう


「蓮、玲華ちゃんを大切にしてやれよ」


「分かってるっつうの。俺が大切にしないわけねえし」


「玲華ちゃん、よく聞いてね?」


「はい」


「もしこれから先、大雅を想って悩むことがあったら、自分の幸せを1番に考えなさい。そしたら自然と大雅が導いてくれるわ」


「...はい...」


「ずっと蓮と一緒に居れるか?」


「もちろんです」


「良かった♪もしも中途半端な気持ちで付き合うようだったら許さなかったけど...玲華ちゃんの目は昔と変わらず綺麗で良かったわ♪」


あたしの目が綺麗...?


気のせいですよ、大雅のお母さん...


「もう戻っていい」


「あぁ、じゃあ」


あたしを連れ、社長室を出た