♥love girl♥



だけど...もうそんな願いは叶わない...


何を想っても大雅は居ない...


触れたくても大雅はどこにも姿は...


「ごめん、ホントに」


笹岡蓮があたしを抱き締める


「俺...最低なことして...ごめん...」


笹岡蓮が...謝ってる...


だけど、そう思うことよりも怖くて...


つい泣いてしまった


大雅が居なくなったこと、大雅に会えないこと


そして怖かったこと


全部を洗い流したくて


「アイツの代わりにはなれねえのか...?俺...」


「っ...」


笹岡蓮が、寂しそうな目であたしを見つめる


前も大雅が同じ目をしたことがある


大雅とケンカした日


『もう前みたいに戻れねえのか...?』って...


今の笹岡蓮と同じ目であたしを見つめた


その時の顔と、重なっては離れる


「あたしは...大雅じゃなきゃ嫌...」


全部は...大雅が良かった...