「まだ大雅が好きか?」
「はい」
ここも即答
笹岡蓮が顔を伏せたのが見えた
「大雅はもう居ないのだよ?」
「知ってます。それでもあたしは大雅を想っています。もし大雅が帰って来たとき、変わらない笑顔を見てもらいたいので」
あたしの本心だった
あたしは、大雅じゃなきゃ嫌だ
大雅の代わりなんて要らない
「...きっと大雅、幸せなんだろうな...」
笹岡蓮が呟いたのが聞こえた
「分かった。蓮、もういいぞ」
「あぁ。玲華、来い」
「あ、うん。失礼します」
部屋を出て、笹岡蓮の後についていく
「どこ行くの?もう帰りたい」
お腹空いた...
もう限界...
「俺の部屋。もう少し待ってろ」
「はぁ...」
お腹空くと、怒るよ
あたし、単純ですからね...
2階へ上がって、笹岡蓮の部屋に案内される
家、広ッ!!!

