「誰...?」


「ほっとけ、ほっとけ。空耳だろ、きっと」


蓮があたしの手を握って歩き出す


「てめっ、この野郎!!」


「いってぇ!!」


蓮が急に前のめりになって倒れかける


「誰だよ、お前!!...」


「嘘...」


なんで...?


なんで目の前に...?


「どうゆうことだ...?」


蓮も理解出来てない


「玲華、久しぶりだなぁ♪」


その男の人はあたしに抱き着く


「ちょっ、大雅!!玲華は俺のだ!!」


そう...目の前に現れたのは...死んだはずの大雅...


「は?お前、いつの間に玲華と付き合ってんの?俺と別れてねえのに!!」


「.....」


蓮の間が泳いでる


そりゃそうだよ...


死んだはずだもん、大雅は...


たしかに...大雅は死んだ...


大雅は...男の子をかばって...刺されて即死だったはずなのに...


どうして目の前に居るの...?


「本物の大雅...?」