「玲華、早くしろ!!」


「ちょっ、早いって!!」


次の日、あたしは昨日言われた通りの変化を成し遂げた


化粧も昨日と一緒でスカートを折り、笑顔を見せる


「ほれ、出来た。行って来い」


遼によって化粧が出来上がった


「ありがと、遼!!」


「おう。行ってらっしゃい」


蓮と手を繋いで黒い車に乗る


もうこの生活にも慣れ始めている


「着いた。玲華、大丈夫か?」


「...うん、大丈夫」


本当は緊張してるけど...


「手」


「え?」


車の中で蓮が手を出す


「どうせ不安なんだろ?手ぇ繋いでてやっから」


「うん、ありがと」


蓮に笑いかけると蓮も嬉しそうに笑う


「じゃあ行くかっ」


「うん!!」


蓮に引かれて車から降りた


「蓮様あああ!!!♥」


やっぱり蓮は囲まれる


しかもあたしも一緒に...


「あれっ?笹岡蓮、玲華様は!?」