「っと...」


慌てて顔を離す遼


「蓮に殺されちまうわ」


あははっと笑いながら汗を拭く遼


「今すぐ蓮のとこ行ってやれ。化粧落とすのは別に風呂ん中でも出来るし」


「ありがと、遼!!!」


遼にお礼を言って部屋を飛び出した


遼はあたしが座ってた椅子に腰を掛け、タバコに火を点ける


「蓮が玲華に惚れる理由...なんとなく分かるかも」


そう呟いたのは、あたしには聞こえなかった


階段を駆け降り、蓮の部屋に飛び込む


「蓮!!」


「うおっ...ビックリした」


蓮は慌てて飛び起きる


「寝てた?」


「いや...寝てはないけど...玲華...か...?」


「そうだよ!!もしかして...隼斗さんじゃないよね...?」


「ちげぇ。蓮に決まってんだろ」


ベッドに腰掛け、あたしを手招きする


「玲華...綺麗だ」


「ありがと」


ニコッと笑う


「明日からその化粧で行くだろ?」


「蓮がそうさせるんでしょ?」


「まあな♪玲華は他の奴とは違うって思わせる」


ニッて怪しく笑ってあたしにキスをした