「いーや。直接会ったことはない。蓮がよく話してくれてさ。俺と似てねえ双子が居るんだーって。写真も見せてもらったけど似てる感じがしたな」
「似てる...のかな...?」
全然似てないと思う
だけど、どこかが似てる
どこかは分からないけど...
「よしっ。上出来きだろ」
「嘘...」
鏡に映るあたしは、全然違う
「玲華って顔立ちが綺麗だから化粧がよく似合う。ちょっと髪もいじらせてもらった。明日からはこれで行けな」
「って茶髪じゃん!?」
あたし、今日体調不良で帰ってきたのに
急にこんな格好で行ったら怪しいって!!
「うん、よく似合う。こんな格好出来るなら俺が先に惚れたかったな」
「冗談きついって」
冗談ぽく笑う
「玲華、出来たか?」
「タイミングいいな、ホントお前は。俺の中では上出来ってとこだな」
「うおっ...」
蓮があたしの顔を見て驚く
「へ...変だよね...」
「いや、全然。めちゃくちゃ可愛い...」
蓮があたしに近付いてキスをする
「てめっ、俺がせっかく頑張ってグロスしたのに...」
「遼、明日から毎日働け」
「えー。なんで?」

