♥love girl♥



蓮の問いに頷く


「こうやって...本当に笑えたの...大雅が居なくなって以来久しぶりで...」


「うん」


蓮が背中をさすってくれる


「施設でも...1人だったの...ずっと...」


ずっと...1人ぼっちだった...


同い年の子だっていっぱい居たのに


せっかく話しかけてくれたのに...


あたしは全部を無視した


終いには施設から...


思い出しただけでよくあたしは1人で耐えたと思う


ずっと1人は嫌だと思ってたのに


人と接するのがうまく分からなくて


人から愛されたいのに愛し方が分からなくて


結局また、1人になってた


「玲華様...」


「...蓮、後は任せた。智明君、詳しい話がしたいから俺の部屋に来なさい」


「分かりました...」


蓮のお父さんとお兄ちゃんはリビングから消えた


「玲華、おいで。部屋で話そ?」


「うん...」


だけど、体に力が入らない


「ったく...」


「わっ...」


蓮があたしを軽々しく持ち上げる