蓮の問いに頷く
「こうやって...本当に笑えたの...大雅が居なくなって以来久しぶりで...」
「うん」
蓮が背中をさすってくれる
「施設でも...1人だったの...ずっと...」
ずっと...1人ぼっちだった...
同い年の子だっていっぱい居たのに
せっかく話しかけてくれたのに...
あたしは全部を無視した
終いには施設から...
思い出しただけでよくあたしは1人で耐えたと思う
ずっと1人は嫌だと思ってたのに
人と接するのがうまく分からなくて
人から愛されたいのに愛し方が分からなくて
結局また、1人になってた
「玲華様...」
「...蓮、後は任せた。智明君、詳しい話がしたいから俺の部屋に来なさい」
「分かりました...」
蓮のお父さんとお兄ちゃんはリビングから消えた
「玲華、おいで。部屋で話そ?」
「うん...」
だけど、体に力が入らない
「ったく...」
「わっ...」
蓮があたしを軽々しく持ち上げる

