「智明くん、今の見せてもらったよ」
「お...お父様!!」
蓮のお父さんがキッチンから出てきた
とゆうかなぜキッチンから...?
「智明君、ここから出て行きなさい」
「親父!!」
「...分かりました...」
「お兄ちゃんっ!!」
「ここから出て、一人前になれ」
「...え...?」
「そしたら、玲華ちゃんと一緒に住みなさい」
「お父様...」
「親父!!玲華と住むのは俺...」
「蓮は少し黙ってなさい」
「...」
ムスッとしたように黙り込む蓮
「智明君、どうだ?」
「ですが...」
「蓮のことは気にするな。彼氏と居るよりも、まず家族と居る方が安らぐだろうしな。家ならこの屋敷を使ってくれ。部屋はかなり空いてるからな」
「ありがとうございますっ!!!」
お兄ちゃんは目に涙を浮かべて頭を下げる
「ありがとうございますっ」
あたしも慌てて頭を下げる
「2人して...本物の兄弟だな」
フッと笑われた

