ヤバッ…つーかもうすぐ私の番じゃん!! 鼓動が胸に響く。 ―…ドクッ…ドクッ 立ち上がった。 教壇の前まで行き、一呼吸おく。 「○●小学校からきた加藤麗奈です。得意なことはピアノを弾く事です。よろしくお願いします。」 ホッ… 言えたよ私。 スタスタと席に戻った。 あそこで何かしゃべるのって相当の勇気がいるよ。 目線はどこにうつせばいいかわからないし、自分の声すら自分の声と感じなくなる。