「ここになんかあるの??」


「まぁまぁそう焦らず」



別に焦ってないけど…気になる。



「ではでは…ジャーン」


「わっ、………お店?」


「そう!将来上京したときのための部屋」


「っていうのは…」


「あたしたちね、調理師になりたいの。そしていつか自分の店を出して3人でやりたいんだよね」


「すごい…」



まだ中学生なのに夢がこんなにもはっきりしてるなんて。



「恋文ちゃん、ここに座って」



夏実ちゃんからそう言われたあたしは言われた場所に座った。