二人で帰るなんて何年ぶりだろ……。


俺たちを包む夕焼けの空が二つの影を描いていた。
俺はアキに気付かれないようにアキの影と手を繋いだ。


すごくもどかしくて、赤くなっている俺の顔がアキに気付かれないように……


なんて穏やかな時間なんだろ。


「ねぇ、ヒロ。あの公園に行こっか。」


あの公園……


アキと約束した公園…


なぁアキ、 今の俺にはあの公園に行く資格はないよ。