相変わらず熱い毎日が続いてる。
もうすぐ夏休みだ。


「ヒロ、誕生日何がいいか決めときなさい。」
と母さんが俺に言った。


誕生日……


7月12日……今日は俺の誕生日だ!!


すっかり忘れていた。
まぁ、この年になって誕生日とか気にならない。


俺は顔を少し上に向け、考えた。
「本当に欲しいものは母さんじゃ無理だよ。」


茫然と立っている母さんをリビングに残し、俺は学校へと家を出た。