神様…神様…
もう一度あいつの笑った顔が見たいんだ。







ジリリリリ……





目覚まし時計が鳴っているコトは夢の中でもわかる。


ゆっくり目を開くといつも見る俺の部屋の天井がある。


蝉の泣き声と背中から流れてくる汗で今は夏だと気付く。

上半身を起こし目覚まし時計を左手で止めた。
そしたら、なんだか大きなため息が出た…。
まぁ、いつものことだ。
俺にとって、一日の始まりはとても重い…。


あんたがいなかったら季節も感じないんだ。