悠稀は、もうあたしの部屋には絶対来ないだろう。



だって部屋に下着が落ちてれば入りにくいでしょ。



そう考えたら今のままの方がいいのかも……



悠稀と隣の部屋になるなんてホントにイヤだったけどなんとかなりそう。



今後はできれば関わりたくないけど……



隣人との付き合い方を考えながらダラダラと準備し始めた。



朝ご飯食べるのめんどくさい。



今日は抜いて行こうっと。



――――コンコン



制服に着替え終わったとこでドアがノックされた。



えれなちゃんかな??



「はーい。誰ですかー??」



………。



「飯」

「人違いです」



何でまた悠稀が来るの??



しかも、飯の一言って。



悠稀をスルーしてドアを閉めようとした。



「待てよ。飯作れない」

「だから」

「作って」



この人一年間どうやって生きてきたんだろ。



まぁ、あたしには関係ないけどね。



「あなたにご飯を作ってくれる人はたくさんいるんじゃないですか」



ニッコリと笑ってドアを閉めた。



「閉めんなよ。俺の手がかわいそうだから。そろにお前もその中のひとりだろ」

「……死んで」