「そうですか……」 メイド達も不思議そうな顔をしながら聞いている。 「………あ。もしかしたら。」 「へ?な、何?」 「まだ美桜様が幼い頃でしたから覚えていらっしゃらないかもしれないですが、 陛下と隣国へご訪問のされた際にお会いになったのかもしれませんね」 そう、 私は一度パルティン国へ行った事がある。 小さい時の事だから記憶なんてほとんど無いけど、 その時どぉしても一緒に行きたくて駄々をこねた覚えがある。 もしかしたらその時に会ったのかもしれない。