「っ、ごめんなさい…」



顔を上げれば、鳳実のお母さんが居て…


あぁ、私責められるんだ…



「雪菜ちゃん、ごめんね…?」

「ぇ……?」



鳳実のお母さんの口から出た言葉は私の予想してた言葉じゃなくて動揺して声が漏れてしまった…



「鳳実はバカね、こんな可愛い彼女置いて逝っちゃうなんてね…」

「そんな、……私さえ居なければ鳳実は死ななくて済んだのに…」

「バカ言わないで雪菜ちゃん、貴男は鳳実を救ってくれたのよ…」



鳳実に似た優しい笑みを浮かべて泣きそうな私の頭を撫でてくれる



「雪菜ちゃん、一つだけお願いがあるの…」

「っ、僕が出来ることなら絶対叶えます!」

「ありがとう。お願いはね、鳳実を忘れないで欲しい、それだけよ…」



そんなのお願いされても忘れたり何かしない。


もう私は恋なんてしないもん


ずっと鳳実を愛していく。


そう、私は鳳実に誓うよ



「忘れたり何かしません、永遠に死んでも忘れてやったりなんかしません。」

「そう、なら良かったありがとう…。」



笑顔を浮かべて僕の頭を人撫でして「また来るわね」と言って鳳実のお母さんは病室から出て行った。