ちょいちょい突っ込む
あたしとそれに答える
梓が作り上げた看板が


今空き部屋の扉に
かかっている





「1発目のお客さん誰かな?」



♪―♪―♪―♪―...



鼻歌を歌いつつ
希望に満ちた瞳で
幼稚園児のように
きらきらした目をする


梓を見て百恵は少し苦笑した






(それはいーけど、学校側が大丈夫か?)



リアルに相談室を許さないだろう
学校のことを梓は
これっぽっちも考えていない