「離してよ!」 「無理」 「む、無理って…」 「そんなに麻弥流のところに戻りたいのか?」 「違っ!ただ……」 「ただ?」 昨日のキスのせいで妙に意識しちゃうから早く逃げたいのよ!! 「……」 「クスッ…」 突然奏が笑いだした。 「何よ?」 「いや、もしかして昨日のキスのことで意識してんの?」 「!!…っ」 「図星か…。」