「奏ドッキリ作戦成功〜♪」
「え?」
ピリピリした空気のなかでいきなり麻弥流が明るく言った言葉に奏は意味が分からないという感じに呆気にとられていた。
私は少し内容を把握していたのでそんなに驚くことはなかった。
「…なんだよそれ……」
あ…やっぱり怒るよね。
私、嫌われたかな?
さっきより声を低くして言った奏に寧々はビクビクしながら黙っているとーーー
「馬鹿馬鹿しい、俺は行くからな。」
グイッ
「えっ、ちょっと…!?」
「付き合えバカ!」
「はぁ!?」
「お幸せに〜♪」
怒っていたはずの奏に手を引かれ、あげくの果てに後ろからは麻弥流に冷やかしの言葉をかけられていた。


