「ま、また騙したのね!!本当にサイテーよあなた!」 私は立ち上がり奏を睨んだ。 「おーおー怖い怖い。せっかくの顔が台無しだ♪」 奏は茶化しながら私に近付いてきた。 「ちょっと、来ないでよ!」 私は後ろに下がった……がーー ーートンッ 「!!」 「残念、行き止まり…。」 スッ… 「っ…!?」 「…ゴミ」 「……え…?」 「ほら」 瞑ってしまった瞼を起こすと、奏は自分の指で私の頭にあったゴミを取った。 「あ……」