「よし、全員自己紹介したな?それじゃあ今から宿題を……っていうのは嘘で自由時間だー!!」

テンション高いな、あの先生。

「かーなで〜♪」

「…あ、麻弥流くん。」

「!! おいおい会って早々気持ち悪いぞ!止めろ。」

麻弥流は顔を強張らせたフリを見せた。

「そっちの顔の方がキモい。。」

「うわぁ、今の奏よりはマシだからな!」

「うっ……。」

それはごもっともで…。

「でも自己紹介で“赤縁くん”は止めてほしかった」

「はは、ごめんごめん、悪気はなかった♪」

麻弥流は顔の前に手を合わせて苦笑いしながら謝る素振りを見せた。