『それでは各自教室に戻って先生の指示に従ってください。 解散!』

ザワザワ……

「それじゃあ行くとしますか」

周りが動き始めて席を立ち教室に戻った。

「1年A組担任の槇 俊司(マキ シュンジ)だ!一年間宜しくな!!」

二十代後半っぽいちょっと兄貴肌な感じの男の先生だった。

「それじゃあ前から順番に自己紹介してってくれ!」

あ、俺か…。

ガタッ

奏は椅子から立ち上がり皆を見ながら挨拶をした。