―陽世― 『あぁ…赤くなってしまったね』 身体を繋げた後、あたしの背を見て優しい貴方が顔をしかめる。 『別に構いません』 あたしはいつも同じ答えをきっぱりと言う。 貴方が困ったように笑っても、それが本心だから。 …壊されてもいい。貴方になら。 暗い暗い海の底でもがき苦しむあたしを貴方だけが光の元へと引き上げてくれた。 柔く、穏やかな輝きを放つ… ――――貴方があたしのただ一つの光