『…とー…か…さま…』 『…!』 ぼんやりと物思いに耽っていたところに名を呼ばれ些か驚いたもののその後にかけられた声はなく、寝言だったかとあどけない寝顔を見て苦笑が漏れた。 サラリと前髪をかき分けて眠る少女の額に唇を寄せる。 そっと離れて頬を片手で包んだ。 『おめでたい子だね…陽世』 僕の思惑通りだなんて…可愛い君は微塵も思いはしないのだろうね。 ごめんね…陽世。 『…僕はね、“人狼”なんだ…』