お気楽思考のあたしは、そのまま何事もなく彼等と通り過ぎた…


と思った。

思いたかった。







「ちょうどいいトコに女の子発見♪」



「可愛いじゃんっ」



「…なんでもいい」






グイッと腕を引っ張られて、ちょうど近くにあった空き地みたいな所へと雑に押し倒された。






「っ!
なんだよ!
離せ!!」






懸命に暴れるが女の力、ましてや数人の男子になんて勝てるワケがない。