「迷惑なんて思ってないから! むしろ私のほうがありがとうって言いたいくらいだし!」


「明理・・・」


「ほらっ! 外で裕太と翔也が待ってるから行こっ!」

「うんっ!」

すぐに鞄を肩に提げ、靴箱まで走った。


「ごめんねっ! みんな早く帰ろ〜!」


「もう日が暮れちゃいそうだ! 早く帰ってテレビ見ねーと!!」


「裕太、あんた何歳よ・・・」


いつもの何気ない会話が続いた。