私が生首の視線に怯えている間に純の作業は進んでいて、いつの間にか2つの乳房が抉り取られていた。

そして私の横に…生首の隣に置かれた。

純は胴にメスを入れる。

青白い肌に赤いT字が描かれた。

純はそのT字を両手で左右に広げた。

非現実的な光景に頭がぼぉーっとする。

パキパキ、と音が聞こえ我に返ると、純が女に馬乗りになって肋骨を折っていた。

数本折ったところで、ナイフを手に持ち、湯気が立つ体内に純の右手が消えた。

次に見えた時には、血液でぬらぬらと光る赤い塊を手にしていた。

よく見ると、それは胃だった。

純は手際良く、次々と臓器を取り出してゆく。

肺、すい臓、肝臓。

ロープの様にべろべろと腹から出て来た小腸、蛇に似た大腸。

ひとつひとつトレイに乗せて、私の横の机を埋め尽くす。