顔見知りなだけで、少し首に手を当てるのを躊躇した。

だが次の瞬間には、そんなつまらない考え捨てた。

首を掴んだ両手に、一度深呼吸してから一気に力を入れた。

その瞬間黒子愛美は目を覚まし、カエルの様な呻き声を漏らした。

「…ぐえっ」

黒子愛美には光が見えない。

今の黒子愛美の体を支配する恐怖は凄まじいものに違いない。

何も見えない上に、首を絞められ殺されかけているのだから。

黒子愛美は自由を封じられている体を身悶え、自由な両足をバタつかせる。

だが、さっきまで泥酔していた黒子愛美の抵抗はあまりにも非力だった。

「…ぅぐっ…ぐぇっ…んぐぐ」

俺の両手に骨の筋が浮き出る程の力を与え続ける。

徐々に力を強くし、手の中で喉の骨が砕けるのがわかった。

俺の下で痙攣をすると、ピタリとその体は動かなくなった。

これで黒子愛美は“肉”という食料の塊になった。

この“黒子愛美の肉”の味を想像して、口の中に唾液が溢れた。