自殺したくなる様な痛みに耐えること一ヶ月。

一日中痛みに悩まされる事もあったが、仕事にもジムにも行った。

一度だけ蒼井の所へも行った。

毎日3食“佐々木麻央の肉”を食べた。

そして“佐々木麻央の肉”は無くなってしまった。

永原からの連絡が待ち遠しい。

人肉が無い間は魚を食べて過ごした。

もう俺は牛や豚の肉は食べられない。

何故なら、こんなにも俺を興奮させて魅了する美味い肉は人肉しかないのだから。

肉が無くなってから一週間後の朝、永原から連絡があった。

「今から女持ってくから、家に居てね」

自分の用件だけ言うと、俺の返事も聞かずに電話を切られてしまった。

仕方なく俺は店に電話をして、体調不良という事で休みにしてもらった。

まぁ永原に電話で返事をしたとしても、同じ結果になっているに違いない。

玄関チャイムに耳を澄ましながら家の中をフラフラしていると、漸くチャイムが家に響いた。