俺は一人の時からカニバリズム…人肉を喰らっていた。

そのほとんどが客で、あとはナンパした女。

「てめぇ、いきなりなに」

「それも何人も」

女は俺の言葉に被せ、満足げに言った。

「俺はヤクザだから当たり前だ」

「もし言ってる事が本当なら私は殺されているわ」

「たまたまだ」

「貴方から私の大好きな匂いがする」

「大好きな…匂い?」

女はニヤリと笑った。

「血の匂い」

背中に汗が伝うのが分かった。

「貴方に沁み込んでる」

「…何が望みだ?」

「貴方の殺人現場へ連れてって。話はそれからよ」

俺は女を愛車に乗せ、自宅まで連れて行った。