一度唇を離し、上目で俺を見る。

ジャケットがパサリと床に落ちる。

「我慢…できないの」

一言言うと、再び唇を押し付けた。

だがさっきとは違い、舌が唇を割って入ってきた。

舌を絡ませ、歯列をなぞり、唇を舐め、再び舌を絡ませる。

しっかりと腰を抱き、引き寄せる。

蒼井の口から漏れる声に唇だけじゃ物足りなくて、近くのソファーに蒼井を押し倒した。

キスを何度も繰り返し、蒼井の口から唾液が垂れる。

俺はそれを舐め取る。

そのまま舌をつぅーっと頬に這わせ、耳の形をなぞる。

「あっ!…ん……んんっ」