「同じ物を」

彼女のグラスに新しくハイボールを作った。

「それじゃぁ、俺らの出会いにか」

「あのっ」

“乾杯”と言う前に彼女の言葉で遮られた。

「桜田さんと一種のプレイをしてるなら、私ともしてください」

彼女の意外な言葉に目を丸くした。

「私とは友達の様に接して下さい」

「オッケー。なら愛美ちゃんはその敬語無しね。“友達”でしょ?」
ニッと笑うと、彼女も同じ様に笑った。

「ありがとう。…それじゃ乾杯」

「かんぱぁ~い」

グラスの触れ合う高い音が広い個室に響く。

俺の新しいお客さんは面白くて可愛い子。

そんなこの子の肉は美味しいのかな?