警察の二人が帰って行った後、消えた雅の姿を探した。

家の中に気配が無いので、地下室に居るのかもしれないと思い、入り口へ向かった。

案の定、壁が少しズレていたので雅は地下室に居るようだった。

「雅ぃー?居るんだろ」

名前を呼びながら階段を降りて行き、地下室の明かりを点ける。

そこには分厚いガラスの巨大冷蔵庫があるだけで、雅の姿は無かった。

地下室には絶対居るんだ。

残り部屋は3つ。

監禁室の扉を開け、中を確認する。

茶色く錆びた鉄格子以外、何も無かった。

監禁室の隣、女達の頭蓋骨が並ぶ部屋を確認する。

博物館の倉庫の様に並んだ頭蓋骨以外何も無い。

やはり雅は作業部屋に居たようだ。

「雅?」

再び名前を呼びながら、扉を押し開ける。

だが途中で何かに引っかかり、半分ほどしか開かなかった。

「ん?………っ…!!?」