「それは彼女のです」

「森川秋菜以外の…と言う事ですか?」

「はい?」

関川の言葉に声が裏返ってしまった。

「貴方は森川秋菜と交際をしていましたよね?」

「数日で別れました。俺は今の彼女が本命だったので」

「本命がいるのに何故交際をしたんですか?」

「その質問は調査と関係あるんですか?」

「失礼しました。確かに今の段階では不必要でした」

「すみませんでした」

関川と有田が頭を下げた。

その後、あれこれ質問に答えると満足したのか、二人の刑事は帰って行った。

ぐっと俺の寿命が縮まった気がする。

また来そうな雰囲気だったが、この日以来警察が来ることは無かった。