顔を上げると優しい目をした雅と目が合った。

「な、なに……?」

怒ったり泣いたりする場面で笑っている雅に、少し不安になった。

「純って襲われる側だったんだって。意外とMなのね」

意地悪く笑う雅が悪魔に見える。

「おまっ!それは無い!断じて無い!あれは事故だっ!!俺は無実だァーっ!!」

立ち上がり一気に言い、ゼェゼェと酸素を取り込む。

そんな俺を見て声を出して笑う雅。

「そんなムキにならなくていいよ、Mなの分かったからァ」

腹を抱えて笑い出す。

「ちっがーう!!俺はSだ!根っからのドSだぁー!」

「あーら。それじゃぁそのSってのを証明して下さる?」

「上等だァ!ベッド行くぞ!」

勢いのまま俺達はベッドを共にする事になりました。