さっぱりした素肌にバスローブという格好で、不良品が寝転ぶ部屋へ向かう。

寝室…秋菜にはそう言ったがこの部屋は俺の寝室ではなくゲストルームだ。

ベッドのシーツも枕カバーも布団も全て処分する。

壁に飛んだ血はとっておこう。

問題はこの不良品だ。

腹が裂け、胃を抉り出された女をどう始末しようか。

バラバラにして毎日ちょっとずつ捨てるか?

いや駄目だ、ゴミ収集員はゴミの重みで中身が判ってしまう。

山に捨てに行くか?

駄目だ、誰かに見られる可能性が高くなる。

庭に埋めるか?

いや、それこそ誰かに……ん?いや待てよ、俺の家の周りは誰も住んでいない。

前後の家も左右の家も、斜めの家にも住人は居ない。

一番リスクが低いのかもしれない。

カーテン越しに見える光はオレンジ色だった。

もうすぐ夜になる。